ホテル客室清掃員サブリーダーのブログ

ホテルや旅館の客室清掃が心底好き。掃除が好き。キレイが好き。客室清掃に役立つ豆知識とか、たまには毒を吐いたり。

ホテル清掃員がまとめたオゾン発生器の最新情報(2020.05.8)

ホテルで使用されるオースリークリア3

ホテル清掃員がまとめたオゾン発生器の最新情報(2020.05.8)


こんにちは、サブリーダーです。

私は仕事柄、悪臭や感染病予防などの観点から、菌やウイルスのことを考え、対策などを講じることが多いです。
おかげでだいぶ詳しくなってしまいました。

そんなこともあり、仕事・私生活でオゾン発生器のことを尋ねられる場面がちょこちょこあったんですよね。
けど、それは「ちょこちょこ」でした。
それがコロナ騒動で、×10くらいになっています。
これ決して誇張しているわけではなく、数えてなんかないので正確性には欠けますが、実際そのくらい増えているのでは、、と思うほどしょっちゅう聞かれるようになりました。

そんな経緯があり「オゾン発生器の最新情報をこのブログでまとめたら、誰かの役に立てるかなぁ」なんてふうに思った次第です。

手前味噌のようで恐縮ですが、清掃員としての私の「リアル体験」を元にしていることと、この数年間、オゾンに限らず、次亜塩素酸(ナトリウムも次亜水も)やアルコール(エタノール)など、菌を殺したり、ウイルスを不活化させたりの情報は個人的な興味もあり、かなり深いところまで調べましたので結構参考になると思います。

オゾン発生器とは

オゾン発生器とは

オゾン発生器とは



オゾン(O3)を放出する機器で、宿泊施設業や自動車関連業、食品加工業など、衛生における問題が時に命取りになるような業界では「知る人ぞ知る」という感じの機器です。
感染病予防という観点から医療施設や介護施設などでも利用されています。

ライバルというか、同程度の効果があり、シーンによって使い分けられる似たような機器に「アルコール噴霧器」とか「次亜塩素酸(ナトリウム)散布機」などがあります。
オゾン発生器、アルコール噴霧器、次亜塩素酸散布機、これらはすべて「菌を殺すこと(殺菌)」と「ウイルスの不活化(感染できない状態にすること)」が目的です。
なかでも、オゾン発生器が一番使いやすいですし、適したシーンが多いと感じます。

オゾン発生器には業務用と家庭用がある

オゾン発生器には「業務用」と「家庭用」があります。
違いは、オゾン発生量と風量です。(もちろん価格もですが)
また、業務用と家庭用では、まさに言葉通りオゾン発生量が「桁違い」です。
よって、
業務用オゾン発生器→人やペットがいない環境で作業
家庭用オゾン発生器→人やペットがいる環境で常時稼動OK
となります。

[業務用オゾン発生器]
オゾン発生量100〜10,000mg/hr
5,000mg/hr以上の製品は、業務用と呼ばれるなかでも、いわゆる「ガチ」のやつで、特殊清掃の現場などで使用され、まともな製品(ポンコツも少なくない)であれば、50万円以上はしますね。

おすすめは、適用範囲が30㎡〜150㎡の製品で、オゾン発生量が500〜2,000mg/hr程度のもの。
適用範囲は「大は小を兼ねる」の考えで問題なく、オゾン発生量が多量であればあるほど作業が早く終わります。
そのため「ぴったりの適用範囲」を選ぶ必要はありませんので、ご安心下さい。
相場は、オゾン発生量や風量などのスペックにもよりますが、5〜40万円程度でしょうか。
業務用オゾン発生器ならオースリークリア3という製品が圧倒的おすすめ。
うちもそうだが、このオースリークリアシリーズを導入している施設はかなりの数だと思われます。その最新モデルがオースリークリア3になります。
ちなみに、この機種はオゾン水もつくることができる万能型オゾン発生器なので、本当にいろんなシーンで活躍してくれます。

業務用オゾン発生器を選ぶ際、気をつけてほしいことは「激安オゾン発生器には注意すること」です。コロナ騒動に便乗して、安全性や製品寿命などがマジでヤバそうな製品も売られているので本気で注意したほうがいいです。

[家庭用オゾン発生器]
オゾン発生量0.5〜50mg/hr
オゾン発生量が5mg/hr以下の製品はほぼほぼ意味ないです。
せっかく購入するなら、オゾンクルーラーのようなやつがおすすめ。

ホテルや医療施設、介護施設などで使用されているオゾンクルーラー

オゾンクルーラー


これ、実際に私も自分の家と実家で使っていますが、マジでめちゃいいです。

オゾンクルーラーのオゾン発生量は最大で200mg/hr。
「えっ、さっき家庭用オゾン発生器のオゾン発生量は0.5〜50mg/hrって...」
と思われるかもですが、この製品にはモードが3つあって、

1.マイナスイオンのみ(800万個/cm3
2.オゾン+マイナスイオン(オゾン発生量は実質33mg/hr)
3.業務用製品顔負けの強力モード(オゾン発生量200mg/hr)

そんな感じになっておりまして、もっとも使われるモードが2のオゾン+マイナスイオンモードです。(私はほとんどがモード2、たまーに、外出時にモード3を設定します)


オゾンにはどんな効果があるの?

オゾンの効果

オゾンの効果

オゾンは、巷で販売されている消臭剤や芳香剤のマスキング(覆い隠すの意)とは異なり、菌やウイルスにオゾンが直にアタックして分解することで、根本からその原因を消滅させます。(なので、ニオイ戻りなどもほぼない)
そんなオゾンにはさまざまな効果がありますが、代表的なものをいくつかご紹介します。

  • ウイルス不活化(感染できない状態にすること)
  • 菌の殺菌消毒効果
  • 消臭及び脱臭効果
  • 忌避効果(ゴキブリやネズミ)
  • 野菜や果物などの鮮度保持効果

現在、世間を騒がせている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止策にも有効のため、今宿泊施設でオゾン発生器を使っているところはかなり多いはず。
宿泊施設関係者はご存知のとおり、新型コロナはトイレの床と寝具のなかでも枕がめちゃヤバいです。
ドアノブ、スイッチ、テレビのリモコンなどなど。
ヤバそうなところはいくつかイメージすると思いますが、圧倒的にトイレの床と枕。←この2つのポイントで部屋全体の感染リスク7割ほどを占めると言われています。
で、オースリークリアシリーズのようにチューブが付属する機種であれば、枕や枕カバーをビニールに入れるなどして、集中的に殺菌消毒作業が可能な点も◎
ちなみに、あのダイヤモンド・プリンセス号で除染作業に入った除染業者もオゾン発生器を使用しています。

オゾン発生器の危険性

アルコールや次亜塩素酸ナトリウム同様、オゾンも菌やウイルスを殺菌消毒するわけなので「いついかなるときも完全無害」とはいきません。
アルコールも次亜塩素酸ナトリウムもオゾンも、みんなそれなりに危険性があります。
とはいえ、危険性をコントロールすれば「とてつもない効果がある」から、これだけ普及するわけで、またその「危険」というのも、実はさほど危険ではありません。

オゾン発生器における危険性は「高濃度のオゾン環境下のなか、人やペットが長時間そこに滞在しない」これだけです。
めちゃ簡単ではありませんか、これ?

たとえば、加湿器(超音波)では、死亡事例がありますが、オゾン発生器や空気清浄機では今のところ死亡事故などありません。というか、そこまで深刻なものでなくても、些細な事故であっても一度も聞いたことありません。(オゾン発生器も空気清浄機も家電ですから、些細な事故とかはあるのでしょうが)

[業務用オゾン発生器]

オゾン発生量100mg/hr以上のオゾン発生器
必ず人やペットがいない状態で運転する。
ただし、運転が終わり、機器の回収やスイッチOFF、換気のために窓を開けるなどのために短時間の入出は問題なし。(私は軽くタオルで鼻と口を覆いながらサッと入りサッと出てきますが、それで何ら問題なし)
ただし↑これはオゾン発生量が2,000mg/hr未満の場合。
それ以上のオゾン発生量の機種をお使いの方はみんなプロフェッショナルだと思うので、ここでは割愛します。

[家庭用オゾン発生器]

オゾン発生量0.5〜50mg/hr
10mg/hr以上になると、だいたいの製品で「モード」があります。
そのモードをよく理解し、必ず適用範囲内で使用する。
そうすれば危険な状態になどなり得ません。


日本製のオゾン発生器

オゾンクラスター1400到着時に撮影

オゾンクラスター1400到着時に撮影

現在日本で販売されているオゾン発生器は、日本製・アメリカ製・中国製・韓国製・ドイツ製・イスラエル製などがあります。
日本製のオゾン発生器で特に人気が高いのは、オゾンクラスター1400あたりでしょうか。
うちはオースリークリア3とこの機種を併用しています。
作業時間的には、オースリークリア3の約半分程度の時間で作業できる感じですし、とてもパワフルですが、オースリークリア3が優秀すぎるため、最近出番が少ないような気がしないでもない...
はじめの1台として買うならとてもいいと思います。スペックや性能的にも競合より圧倒的に安いですし、日本のパーツを惜しみなく使用した「THE 日本製」みたいな製品なので、品質はめちゃ高いです。


オゾン発生器が救急車で使われている?!

東京消防庁の救急車全台にオゾン発生器が搭載されている

東京消防庁の救急車全台にオゾン発生器が搭載されている

感染予防を目的として、東京消防庁の救急車全台にタムラテコの「バクテクターO3(オゾン発生量最大40mg/hr)」という機種が搭載されているそうです。
品質が高く、販売価格に魅力を感じる機種があれば、特にこの製品にこだわる必要はないと思います。
ただ、東京消防庁の救急車全台に搭載というインパクトというか、信頼感はちょっとすごいですよねw
もし、この製品に興味がある方は先回りしてこの「バクテクター 口コミ」「バクテクターO3 評判」などで調べてみるといいかもしれません。

オゾン発生器は車内の悪臭を消臭できますか?

消臭というか「脱臭」できます。
なので、一時的な効果ではなく、根本から悪臭問題が解決されます。
ホテルや旅館等の宿泊施設では送迎用のワンボックスやミニバス的な車両を所有していたりしますよね?
そういう車両の車内も、普段客室清掃で活躍してくれているオゾン発生器を持っていき、ササッと脱臭しちゃっています。
ちなみに、客室よりめちゃ早く作業が完了します。(客室より天井が低く、物が少ないシンプルな空間のため)


オゾン発生器でタバコ臭も消せるのか

業務用(無人環境)なら可(というか得意分野)、家庭用であれば、オゾンクルーラーレベルの機種なら可。その他の家庭用オゾン発生器ではちょっとパワー不足といったところでしょうか。
ちなみに、オゾンクルーラーであれば「オゾンを5分間放出、マイナスイオンを25分間放出」というモードがあるので、そのモードなら人やペットがいる環境下でもタバコ臭を消しされます。
ただし、あまり強いタバコ臭は業務用オゾン発生器で無人環境で一気に集中して作業した方が確実です。

オゾン専業メーカー

オゾン発生器を製造・販売するメーカーで私が個人的に信頼できると感じている企業は次の4社。

  • オゾンマート
  • タムラテコ
  • オーニット
  • エコデザイン

この4社は、顧客対応などもかなりしっかりしている印象です。
オーニットは、剛腕シリーズを製造しているメーカーで、業界ではいわゆる「老舗」的な存在です。
先に紹介した東京消防庁の救急車に搭載されているバクテクターO3はタムラテコ社製です。
そして、今もっとも勢いがあると思われるオゾンマートは「コスパのオゾンマート」と言われるくらい品質が高い商品が安いです。
オゾン発生器って、安いやつを探そうと思えば、中国製の数千円のものからあるんですよね。
けど、それはあくまでも「販売価格が安いだけ」のことが多くて、事故などにつながったり、ちゃんとメンテしてもらえなかったり、保障がなかったりで、最終的にその安さが高くつくケースが多いです。(オゾン発生器に限らず)
その点、オゾンマートは違います。
「コスパのオゾンマート」と言われるだけあって品質が高いのに販売価格が安いんですよね。
私は実際に複数メーカーの製品を同時利用していた時期がありましたが、そのときにそのことを痛感しました。ぜんっぜん違いますからね、実際に。

私界隈(とても狭い界隈w)では、オゾンマートかオーニットが本命ですかね。
まぁ、ホテルや旅館などの宿泊施設でこの2社にお世話になっているところはかなりあると思います。
なぜなら、宿泊施設において感染症予防と菌の殺菌は徹底しなければ死活問題ですし、悪臭問題は同程度に重要事項です。
そして、そもそも悪臭の原因は菌の増殖ですから、それを抑止(静菌)するか、殺菌するかしないとなりません。
そのことを踏まえると、気体と液体で作業に使用でき、しかも残留性がないオゾンがもっとも扱いやすいため、宿泊施設にとってオゾン発生器は必要不可欠な存在です。

また、オゾンマートはメーカーでありながらメーカー直販サイトがあるので、何かと買いやすいです。
オゾン発生器に興味をお持ちであれば、一度はチェックすることをおすすめします。

オゾンマート公式サイト

 

 

家庭用オゾン発生器「オゾンクルーラー」を使ってみた感想

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こんにちは、サブリーダーです。

 

今回の災害、大変でしたね。
現地の方々が1日でも早く日常を取り戻せることを祈っております。

 

さて、

 

私は仕事柄、業務用オゾン発生器に接していることもあり、オゾンの消臭力やオゾン発生器のことを少しは心得ているつもりです。

 

実は以前から自宅にもオゾン発生器がほしいなぁ。。

 

とは思っていました。

 

しかし、家庭用のオゾン発生器となると、業務用のそれとは効果がまるで違い、どの製品もオゾン発生量1mg/hrや3mg/hrなどばかりであまり使う気になれませんでした。

 

オゾン発生器のオゾン発生量が多量であればあるほど消臭効果が高いことは言うまでもありませんが、かといって家庭用の場合、オゾン発生量が多量すぎてもダメなわけです。

 

ましてや、うちにはワンコがいるので、人やペットがいても安心して家庭で使える有人環境OK!のオゾン発生器である必要があります。

 

そうなると、オゾン発生器の各メーカーの製品を探してもやはりオゾン発生量1mg/hrや3mg/hrと、消臭除菌効果があまり期待できないレベルのものしか...

 

いくら有人環境OKだからといっても、オゾン発生量1mg/hrとか、絶対意味ないやろ、それ。。

 

そんなふうに思っていたのが、多分1年前くらい。

 

先日、ふとネットで家庭用のオゾン発生器を探してみようと思いたち、カチカチと検索。

 

こんな記事を見かけました。

 

あるじゃない、あるじゃなーい!!!

 

【猫飼い】家庭用オゾン発生器はオゾンクルーラーがおすすめの理由

 

この方の記事によると、オゾンクルーラーはオゾン発生量が200mg/hrと業務用でありながら、マイナスイオンと切り替えて放出されるため、空間のオゾン濃度が濃くなりすぎないように調整されるから人やペットがいても問題ないそうな。

 

とてもいい!

 

まさにこういう製品を探していました!(たまたま見つけただけですが)

 

オゾンクルーラーには、3つのモードがあるため、モードを切り替えて使用できるし、24時間365日運転してても問題ないんだとか。

 

とてもいい!!

 

それに、ダサくないのも地味に高ポイント!!(笑)


調べていただけると分かりますが、一般的な家庭用のオゾン発生器のダサいことダサいこと。。正直、部屋に置きづらいというか、なんだかテンション下がるデザインが多いんですよね...

 

また、見かけたブログの管理人さんもペットを飼われている中で、オゾンクルーラーを使用しているので安心感もあります_(._.)_

 

ということで、

 

家庭用オゾン発生器のオゾンクルーラーを

 

即買い!!

 

実際に使ってみた感想ですが、

 

まず、

 

【1.使いやすい】
モードの切替もボタン1つです。
ランプの色と点滅・点灯でモードがすぐに分かりますし。

 

【2.やっぱりオゾン200mg/hrはすごかった】
この家庭用オゾン発生器を見つけるまで、正直私は「せめて50mg/hr程度のオゾン発生量であれば買わないこともない」と思っていました。
そんな中、オゾンクルーラーを見つけて、しかもそのオゾン発生量が200mg/hrということで一気にテンションが上がってゲットしてしまったわけですが、やっぱりすごいです。
きっちり消臭・除菌してくれながら濃度調整を行ってくれるのはこんなにも便利なのか、と。

 

【3.フォルムが素敵】
家庭用ということで、インテリアにある程度マッチするデザインがほしかったので、この点も文句なし。

【4.24時間365日常時稼働が便利すぎる】
うちはもともと空気清浄機を24時間ONにしていますが、空気清浄機って主にフィルターを利用した吸着式なので、チリやホコリ、PM2.5などはある程度除去してくれますが、悪臭の原因菌やウイルスは全然別の話なんですよね、、
それがオゾンクルーラーを導入したことによって、「空気清浄機」と「オゾン発生器」で「もはや我が家の衛生環境に死角なし」って感じがとても嬉しいです。

 

オゾンクルーラーを使うようになってから、特に初日や2日目などはまだ慣れていないこともあり、勤務を終えて、帰宅して家のドアを開けるとすぐに違いが分かるのがまた嬉しい!
本当に全然違いますよ(笑)

 

という感じで、私の「今年の買ってよかったものランキング」ベスト3に入る感じのオゾンクルーラーでした。

「部屋変えて下さい」我慢しなくてよかったです(笑)

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この時期、梅雨ということもあり、油断をするとすぐにニオイの問題が発生します。

 

私は、先週末、あるビジネスホテルに宿泊しました。

 

悲しいかな、部屋に入ると毎回こんなことをチェックします。

 

ベッドは綺麗にメイキングされているのか。うん、セミダブルで大きいし、シーツも綺麗にされていて寝心地よさそう!

 

絨毯も誇りなど落ちてない様に清掃されている。
一晩泊まるにはよい部屋だと思いました。

 

荷物を置き、次にチェックするのはここです。バスルーム。

 

お風呂とトイレが一緒になったユニットバスが定番ですが、ベッドの次に気になる場所です。

 

扉を開けて違和感を感じました。

 

クサい。。。

 

いわゆる「トイレの臭い」がしました。公衆トイレのような臭いです。

 

流し忘れか、もしくはしばらく他のお客さんが入ってなかったかで、トイレが利用されていなかったせいかな?と思った私は、2.3回流ししてみることにしました。

 

そして、換気扇を回し、5〜10分、荷ほどきなどをして様子をみました。

 

「もう、いいかな」と思い、再びドアを開けてチェックすると、まだ臭いました。おかしいです。

 

しかし、トイレで寝るわけでもないし、お風呂に入る時だけ少し我慢をすればいいし、トイレに入る時は仕方がないかなあと妥協も考えました。

 

いやいやいや、どうして妥協しなければならない?と我に返りました。

 

「今日はお客さん側」なんだしね。

 

それに、一晩とはいえ、相応の料金を払い宿泊するのです。(というか、週末の東京のビジネスホテル高すぎますorz)

 

なぜ、お風呂に入る時に私がトイレの臭いを我慢して入らなければならないのか!?

 

リラックスできるスペースで一つもリラックスできないどころか、不快きわまりないことです。


そもそもですが、これだけ臭いがするのに、どうして清掃スタッフは気付かないのでしょうか。普通の清掃員であれば、私を含め絶対に気づくレベルでクサいです。

 

最後にトイレ掃除をしたからだろうか。多少臭かったかもしれないけれど、換気すれば大丈夫よね、と思ったのかもしれません。

 

それとも、まったく気づかなかったという可能性も否定できないと思います。

 

 

では、もし、気づかなかったとすれば、その清掃員は何故気づけなかったのでしょうか。

 

「清掃員がマスクをしていたために、ニオイに鈍感になり、マスクを外してその臭気を確認しなかった」と結論づけました。

 

清掃する時はやはり掃除機をかけたり、水がはねたりしますから、マスクをしていることが多くあります。


そのため、ニオイに関して確認するときは、自分のマスクを少しずらしクンカクンカと嗅ぎ、「よし、ニオイもOK!」などとする清掃員は多いはずです。うちでもそうしています。

 

しかし、それをしないと、マスクをして清掃をしているがゆえに、嗅覚が鈍くなっていて通常の人が気づくニオイに気づけなくなってしまうのです。


まぁ、仮にそうでなくても、クサい空間に一定時間いて鼻が慣れた、もしくは麻痺してしまっていたのかもしれないなとも思いましたが。

 

チェックイン早々、そんなくだらない職業病ともいえる推理ごっこをして、「うんうん、わかるよ、わかるよ、清掃員は大変な仕事だよね」とか思いながら、私はフロントに電話をしてこう告げます。

 

「部屋変えてください」

 

だって、清掃員の気持ちは分かりますが、だからと言って(今日の)私が我慢する理由にはなりません(笑)

 

ベッドもお風呂もトイレも綺麗に清掃されています。しかし、臭いがする。我慢できる臭いではありません。

 

迷いましたが、ここはきちんと指摘してあげたほうが、ホテルの為にもなるはず!そう私は思い、フロントに電話をしたわけです。

 

フロントスタッフが部屋にきてくれて、確認してもらいました。清掃スタッフの方もしっかりお仕事をしていたとは思いますが、ホテルとしてダブルチェックをするなど必要ではないかと感じました。なんなら良いオゾン脱臭機ありますけど?

 

結果的に部屋を変更してもらえることになりましたが、特別お詫びなどもなく…

 

特別なお詫びなどもなく!(大事なことなので2回言いました)

 

なにはともあれ、しっかりと改善されることを願いました。

 

変更してもらった部屋は、きちんと清掃されていましたし、トイレの臭いもしませんでした。臭いがするのとしないのでは全然違うんだなと実感しました。すごく快適です。

 


我慢しなくてよかったです(笑)

ホテルの客室にあるコップの「消毒済み」について

f:id:seisoulife:20180518203327j:plain画像:http://www.travel.co.jp/stay/hotel/845238/review/278975/

 

客室にコップや湯呑などがあって、それにビニールが掛かっていて、「消毒済」というビニールに入っていたり、紙がかけられていたりしますよね。

 

「あれって、本当にちゃんと消毒しているの?」

 

と聞かれることがこれまでの人生で10回くらいありそうです。(本気)

 

ホテルのクオリティにもよるので一概には言えませんが、基本はキレイにされています。「キレイにされている」とはいうものの、「消毒されているのか」と問われれば、「えっ、いや、消毒、、というか、ちゃ、ちゃんとキレイにしてるけど何か!」みたいなホテルは結構ありそうですw

 

「消毒」とは何でしょう?

 

消毒に似た言葉で、除菌、殺菌、減菌、静菌、抗菌などなど。パッと考えただけでこんなに出てきます。

 

あっ、滅菌という言葉もあります。

 

滅菌>殺菌>消毒>除菌>抗菌>静菌

 

という感じでしょうか。まぁ、「除菌」と「抗菌」はさほど変わりませんね。。

 

で、文字からしても一番強そうな「滅菌」これは菌を全滅させることです。1つの菌も残すことなくまさに皆殺しです。人間は良い菌・悪い菌とともに生きていますので、人間を滅菌することは不可能です。できるとすれば、それは死んだときだけですね。ですので、人間などに対して滅菌という言葉が使われることはありません。この言葉が使われるのは主に歯科医院や医療機関などのたとえば手術器具などに対してですかね。

 

殺菌と消毒という言葉も普通の人のイメージとしては結構菌を倒してくれそうなイメージでしょうか。そのイメージは正しいです。ただ、少しややこしくなるかもですが、先に説明した「滅菌」も菌を殺すことにかわりはありませんので、「殺菌」に含まれます。殺菌の中の最強部隊という感じでしょうか。

 

消毒も菌を殺しますので「殺菌」に入ります。

 

図にすると分かりやすいかもしれません。

 

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こんな感じです。

そして、「殺菌」や「消毒」という言葉は誰でも好きなように使っていいわけではありません。薬機法(旧薬事)という法律でその使用は制限されます。どういうことかいうと、「除菌」や「静菌」を殺菌とか消毒と表現したらダメですよ、ということです。(実際は「ダメですよ」なんて生易しいものではありません)

 

すみません、本題からそれすぎですよね。ごめんなさい。話しを戻しますね。

 

で、ホテルのコップには「消毒済」とあるわけですので「消毒」したと主張しています(笑)

 

あのコップはどうやって消毒されているかご存知でしょうか?

 

通常、洗剤洗いして、紫外線殺菌装置で滅菌した後、ビニールに入れたりします。場合によっては帯が付いていたりしますよね。

 

コップだから滅菌できるんですね。滅菌といえば殺菌と呼ぶ中で最強の部類に入ります。「消毒済」だろうと「滅菌処理済」だろうと、滅菌処理をしていればどのような表現をしてもまず問題になることはありませんね。

 

ただ、実際にそんなに丁寧にやっているホテルは多くありません。関係者の方々は心当たりがあるはずです。

 

少しだけ水滴が残っているだけのとき、手元にある布巾などでサッと拭いたりしているだけ、という清掃員の方もいると思います。(私はこれまでそういうことをしている現場をたくさん見てきました)

 

「水滴残しがなければOK!」みたいな。

 

それはそれでそこのやり方というか方針というか、サービスの品質なのでしょう。私がとやかくいうことではありません。

 

しかし、もしそうなら、「消毒済」という言葉は嘘になりますので、その言葉は一切使ってはいけませんよ!

 

宿泊者が払っている宿泊料金には、その消毒済みのコップも含まれていると考えることもできます。消毒していないのに消毒済みとすればそれは嘘ですから、嘘ついてお金もらったらそれは問題でしょう。

 

私すごい普通のことというか、当たり前のことを言っていますよね?

 

けど、あまり仕事に慣れない内にこういうことをいうと、「おまえが時間内に◯◯部屋(部屋数)できるようになってから言え」みたいなことを言われることがあります。それでなくたって、この業界、アホみたいなイジメがあったりするんです。(私はそういうの見つけたらオニギレします)

 

結論をいいます。

 

こんなことをいえば誰かに怒られそうですが、私は1泊7,000円以下のホテルや旅館では客室内のコップは使用しません。

 

あまり参考にならないざっくりとした結論ですが、参考にして下さい(笑)

 

現場からは以上です。

サブリーダーである私と、私の部下のお給料は同じです。

どうも、今日も元気いっぱいサブリーダーです。

 

先日、こんな記事を書きました。

cleanlife.hatenablog.jp

で、その後、私の提案通りにオゾンクラスター1400を購入し、無事に到着しました。

 

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こんなにピカピカな必要あるの?というくらいピカピカの本体。

 

想像していたよりも軽い。なかなかいい感じです。

 

来週から作業にも使用してOKということで、それまでに試運転などを行い、ひと通りの操作についてもみんなに説明できるようにと指令が出たので、はい、かしこまりましたなんて具合です。

 

ホテルの客室清掃において、オゾン脱臭機があると作業がラクになります。といいますのも、お客様がチェックアウトした後、我々が清掃に入るわけですが、そのとき想定外の◯◯臭トラブル(異国の食べ物や香水臭、主に海外のお客様の体臭、その他正体不明等)があります。

 

そんなとき、清掃作業員はお決まりの消臭作業に入ります。しかし、いつものパターンでは解決できないケースも少なくありません。上の人にヘルプをしても「ああしろ、こうしろ、これを試してみろ」なんていろいろ言われることもありますが、現場最前線にいないから時々ワケのわからないことを言ったり、間違った指示を出されたりするわけです。現場では上から指示が出れば、試さないと「えっ、なに、おまえ、なんで俺が言ったことを試さないわけ?」てなことになりかねませんから、実際に試すわけなんです。でも、もともとそんなことでは解決しないような指示を出しているわけですから解決しません。時間がもったいないですよね。

 

そんなとき、オゾン脱臭機が1台あるだけで「最終的にどうにもならないニオイ問題はすべてオゾン脱臭機出動!!」とテンプレ指示で統一できるわけです。これは上もサブリーダーの私も、私の部下もみんながラクになるんですよね。あっ、「私の部下」とはいうものの、私とお給料変わりません。サブリーダーである私と、私の部下のお給料は同じです。サブリーダーである私と、私の部下のお給料は同じです。大事なことなので2回言いました。この際だから記事タイトルもこれにしておきますね。

 

それと、オゾン脱臭を取り入れることで清掃というお仕事、サービスの質が一段レベルアップする気はしますね。何故私がそう感じるかというと、表面的な解決方法というか、その場限りの、そのときだけの短期的なアプローチではなく、本質的にニオイ問題を解決しているからです。清掃作業をしている身として実感します。

 

先日届いた新たなオゾン脱臭機の使い方を私がマスターしたら「オゾン脱臭機手当て」とかつかないかしら。

 

世の中そんなにあまくないですよね。

 

それでは今日はこのへんで。
「部下」と同じ給料の清掃サブリーダーがお届けしました。

 

オゾン脱臭機を購入した経緯

辛いことがあっても、ほんのすこしのいいことがあるから頑張れた

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10年以上前になるでしょうか(遠い目)
観光地のホテルの清掃の仕事をしていました。華やかなフロントの仕事とは違い、清掃は裏方そのものです。(決してふてくされて言っているわけではなく)

 

直接お会いしないお客様が少しでもこの部屋でくつろいでいただけますように。私が育ったこの街を好きになっていただけますように。またこのホテルに、この街に来ていただけるように。タオルやティッシュの補充ひとつでさえ、見えないおもてなしの心を添えてセットしていました。(私、基本仕事は真面目なんです)

 

大浴場の清掃は、体力勝負です。冬場は、意外と暖かいから楽と思われがちですが、暖かいのはお湯をはった状態であって、清掃の時間は湯船のお湯を抜いているためかなり冷えます。膝をついて、床の隅々まで目を光らせブラシでこすります。膝を硬い床に長い時間つけたままでは痛むので、サポーターを装着しながらの仕事です。

 

時間に制限があり、特に広い湯船にお湯がつかるまで時間がかかるため、準備にもたもたしては次のお客様が来てしまいます。どんなに心を尽くしても、厳しいご意見をいただくこともあります。こちらの落ち度の場合もあるので、その点は丁寧にお詫びしますが、中にはいわれのない内容もありました。

 

私の場合、清掃担当者はホテル職員ではなく、外部委託でしたので、私はホテル職員ではありませんでした。お客様からのご意見は、ホテルから外部委託業者に届き、私たちは自分の所属の外部委託業者から指導を受けました。

 

正直、見に覚えのないことには憤りを感じ、お客様の言い分だけを聞いて謝罪してしまったホテルと委託業者側には怒りしか覚えないときも多々ありました。私が悲しかったのは、お客様が外出中に清掃に入り、戻られたお客様から金品がなくなっていると言われたことです。私は決して金品に手を触れてはいませんが、お客様の言葉が全て正しいと判断されたときは反論の機会が与えられず、悲しい思いをしました。

 

しかし、悲しい出来事以上に、お客様からの感謝の言葉で頑張れた気がします。 客室清掃をすると、清掃担当者の名前を記すカードがありました。「本日こちらのお部屋の清掃は○○が担当いたしました」と書いてあります。翌日お客様がチェックアウト後に清掃に行くと、「○○さんのおかげで、快適に過ごせました。ありがとう、また来ます」と書かれていたときは、嬉しくて涙が止まりませんでした。

 

辛いことがあっても、ほんのすこしのいいことがあるから頑張れた気がしています。あのときのカードは、私の宝物になっています。清掃中、窓から外を見ると、ちょうどチェックアウトされた方たちを乗せたバスが出ていくときがあります。私もバスに向かい、見えないでしょうが一礼します。道中無事でのお帰りと、またのお越しを心から願います。

 

ホテル館内で、突然外国人のお客様にお声をかけられることもあります。難しい内容はフロントに引き継ぎますが、ジュースの自動販売機の前で小銭を見せられ、「買うにはどうしたらいいの?」というジェスチャーをされると、日本語しかできない私もジェスチャーで返します。お互い身ぶり手振りで意志疎通を図り、通じた際のお互いの笑顔がまた嬉しく、ホテルの清掃の仕事をして得るものは多々あるなぁとつくづく思います。

客室の清掃に入ってびっくりした3つの出来事

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これまでに客室の清掃員として勤務し、びっくりした出来事が数多くあります。その中でもすごいなあと思った出来事を3つご紹介していきます。すごいなあと思いつつも、ほかの客室でもあり得ることかもしれません。是非笑っていただけたら嬉しいです。

 

・入った途端ビックリ!なぜか床が濡れている…
私がまだ客室の清掃員をして間もないころに、この出来事は起こりました。チェックアウトが終わったので、清掃に入ったのですが、入ってすぐに絨毯が濡れていることに気が付きました。それも結構な量なのです。もしかして、ペットボトルの水でもこぼしたのかな?と思いましたが、よく見てみると、部屋の4角が濡れていたのですね。上の階からの水漏れ?と思いましたが、天井は濡れていません。この事態を上司に報告すると、上司は何か気が付いた様子。


私にはそれまでこのような経験はありませんでしたが、どうも乾燥する部屋の加湿のために、水を絨毯にまいたのではないかという予測でした。確かにホテルの部屋というのは乾燥しがち。でも加湿というと、濡れたタオルをかけたりすることで解決することもできますよね。それを水を撒くという方法で解決しようとした方法に驚きでした。またすぐに乾燥させ、客室は事なきを得たのでよかったです。

 

・動くはずのないようなベットが動いている!
客室のベットというのは、移動できるようになっているものとそうでない物があります。私がビックリした部屋は、とてもベットが重く動くはずがないと思っていたのですが、入ってみると、なんとツインのベットがくっついている状態だったのです。考えてみると、この部屋は、親子で泊まられたお部屋。ツインでベットが離れていると子供が落ちたりしたら危ないと思われたのかもしれません。そしてくっつけたのかも…。


客室の清掃をするときにも、まずそのベットを動かさないことには清掃もできません。しかしながら非力な私の力ではびくともせず…。こんなベットをよく動かしたなあと感心したものです。客室清掃員をしていてビックリしたこと。その一つがベットが移動していたということです。

 

・電気ケトルにコーヒーが…
私が客室清掃員をしていて一番びっくりしたことが、電気ケトルでコーヒーを沸かした形跡があったことです。客室というところは、お客様がくつろぐことが出来るように、様々な設備が備え付けられています。その中の1つが電気ケトル。お湯を沸かしてコーヒーを飲む、ラーメンを食べるなどといったことに使いますよね。しかし基本的に電気ケトルというのは、お湯を沸かすためのもの。


しかし私が見た電気ケトルは、明らかにコーヒーを直接入れて沸かした跡があったのです。綺麗に掃除をすればいいと思いがちですが、コーヒーを沸かした電気ケトルの中のニオイって取れないんですよ。そのため次のお客様には使用できない…。電気ケトル一つが使い物にならなくなりましたorz

 

客室清掃をしていてびっくりすることって、ある意味お客様の常識が少しずれているのかなと感じます。お客様にとって「ちょっとくらい(いいだろう)...」と思うことが、結構大きなビックリ出来事(一般的にいって非常識)になるので、客室を常識の範囲で使用してほしいなあと心の底から土下座しながら祈っておりますm(_ _)m