ホテル客室清掃員サブリーダーのブログ

ホテルや旅館の客室清掃が心底好き。掃除が好き。キレイが好き。客室清掃に役立つ豆知識とか、たまには毒を吐いたり。

よくある宿泊客と清掃員の本音

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ホテルの清掃員は基本的に午前中の仕事です。 過去に私が勤めていたあるホテルでは宿泊客がチェックアウトするとフロントから清掃責任者が管理するパソコンにチェックアウトした部屋番号の色が変わるようになっていました。それを見てフロントに鍵をもらいに行き客室の鍵を開け清掃を開始するのです。チェックアウトは大体のホテルが10時となっているかと思いますがギリギリですとチェックインまでの時間がなく急いで清掃しなくてはいけなくなりますし、清掃に入る9時前までにはチェックアウトしていて欲しいなというのが清掃員の本音です。

 

宿泊客というのは色々な方がいます。
また宿泊客からしたらこれはいいのかな?と思う事でも清掃員からしてみれば毎日の事と慣れた事がほとんどです。しかし中には理解できない宿泊客の方もいます。

 

よくある事としてまずあげられるのは備品関係ですね。
使用しなかったシャンプーなどです。これはいくらでも持ち帰っていただいて結構です。タオル、浴衣まで持ち帰ってしまう強者の宿泊客までいますが清掃員からしてみればそんな事は日常茶飯事なので何とも思いません。

 

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靴ベラ、コップ、グラスを持ち帰る方はいくらでもいますし何とも思いません。私の勤務していたホテルもそうでしたが旅行用の小さいシャンプーではなくてしっかりしたポンプ式のシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、これらも持ち帰ってしま方もいます。まあ家に持ち帰って詰め替え用だけ買って使うんですかね...

 

私も清掃員をやる前は小さい旅行用のシャンプーセットでさえ「これ持ち帰っていいのかな?」とハラハラしていたものです。

 

さすがに枕...は、ないですよね...

 

ホテルの枕は大きめで気持ちいいですからね、わからないではないですがこれはちょっと日常的には無いですよね。でもたまにありました。どんな気分で持ち帰ったのでしょうかね。「連絡こないかな?」とかやはりドキドキなのですかね。無くなってしまったものは基本的に補充するしかありません。枕がなくなっていようと倉庫から持ってきて終わりですね。特段大騒ぎする事でも報告する事でもなんでもありませんので。

 

しかし当然なのですができるだけやめて欲しいですよね(苦笑)

 

チェックアウトの際にドキドキされてしまうのが部屋汚し過ぎたかな?こう思われる方もたくさんいらっしゃると思うんです。普通の方なら思いますよ。ただ、ホテルという場所はクリスマスを過ごしたり、お正月、お誕生日、様々なお祝い事に使用されるお客様もたくさんいますから。 鍵を開けてる。お酒の瓶はゴロゴロ、おやつのごみが部屋中に散乱、使ったコンドームに血の付いたシーツ、この辺まではもう慣れています。特にクリスマスの時は朝礼でごみ袋を多めにカーターに積むように指示されていましたから。

 

しかし物には限度というものがありまして、まだ酔ったままチェックアウトされたんですかね。テーブルの上に椅子が積んであったり、ドライヤーをコンセント抜いて持って帰られたり、そこまではやり過ぎです。清掃員の境界線は宿泊客の境界線より明らかに緩いんですが、ここまでは勘弁してほしいものです。